今回のトリップはイタリアでの撮影がメインだったためオーストラリアやモロッコの波と比べるとやはりグレードは落ちていますが、日本でもよくあるコンディションという意味ではライディングの参考にお役立ていただけるのではないかと思っています。
1本の波に30秒以上乗るということがほとんどないコンディションでは素早い動きと技のボキャブラリーがサーフィンの技量に反映されます。そんなコンディションの中でも「いい波でいいサーフィンをするならだれでもできる。よくある様などうしようもない波の中でその一瞬のうちにアクションを繰り出すことは誰にでもできることじゃないんだ。そこで差が出るんだ。」とロビンは言い、フラストレーションの溜まっているフランス人たちを横目に際立つサーフィンを繰り広げていました。
ロビン本人も言うように「サーフィンはアレックスの方が数段上のレベル」ということには異論はありませんが、ロビンのスタイルも私は好きです。今までたくさんの有名サーファーたちを間近に見てきましたが、アレックスの超人的なサーフィンとロビンのパワフルなサーフィンは甲乙をつけがたいくらいに秀でていると思います。今回の映像を見ていただければ「全然違う格好よさ」をお分かりいただけるのではないかと思います。ボードの特徴を活かすスピードを加速させるボードトリム、スプレーをまき散らす力強いカットバック、そしてノーズライディングのどれ一つをとってもロビンとわかる超個性的なスタイルです。
また今回の旅に参加したフランス人のホバンはすでに日本の雑誌でも取り上げられるくらいに名の知れたサーファーですが、彼もまたその強い個性で見ているものを楽しませてくれました。アレックスとジャレッドを足して2で割って、そこに独特のホットドッグスタイルを軽い調子で決める、という感じです。ホバンのサーフィンもまた真似をするのが難しいですが、「スタイル イズ エブリシング」を実感させてくれました。
そしてフランスでの映像に登場するクロビスは「幼いころにジョエルと会ったことがサーフィンの原点」というとおりノーズを主体としたスムースなライディングを特徴としています。決していい波とは言えませんでしたが、インサイドのセクションを巧みに攻め落ち着いたサーフィンを魅せてくれました。これも日本のサーフィンにはとても参考になりそうです。
私は音楽的センスも知識もないのでいつもBGMの選択には大変苦労するのですが、今回はロビンの車の中でかかっていた音楽を使用しました。ちょっとイタリア的でないのですが「東を見つめる彼の心の鼓動」という意味では風景やサーフィンにも意外にマッチし他と思っています。
プロではないので稚拙な出来栄えですが、10時間の映像、1000枚の写真の集大成です。是非、機会がございましたらお手に取っていただき、翌日のサーフィンのイメージトレーニングやまだ見ぬパラダイスへの楽しいトリップに向けて想像を膨らませながらお楽しみください。
◇STARRING◇
ロビン・キーガル、ホバン・ファルシャ、クロビス・ドニゼッチ他
◇使用ボード
ガトヘロイ:NEWプレイボーイ、クラシックキラー、ダガー、スペースピッグ
クリーム:ファットキャット、キュイエール、フラワー
◇時間
本編45分
※東京・千葉・埼玉・神奈川・大阪府のエリアの方は、お手数ですが店頭にてお受け取りください。よろしくお願いいたします。
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